骨粗鬆症とは、骨の量が減り、もろくなった状態です。骨粗鬆症は自覚症状がほとんどなく骨折をして初めて気付く場合も少なくありません。
ひどくなると骨折を起こして寝たきりの原因にもなり、寝たきりの原因の第2位は骨粗鬆症です。
当院では、正確度に優れた前腕DXA法を用いて検査当日に骨量減少を早期に発見、数値化し適切な予防法や治療指導を行うことが出来ます。
また、骨粗鬆症の治療が必要な患者さんに対し、血液検査により骨代謝マーカーという因子を測定し特に最近では多岐に渡っている骨粗鬆症治療薬の薬物選択の指針としています。
圧迫骨折(骨粗鬆症性椎体骨折)について
圧迫骨折とは、軽微な転倒や咳などのわずかな衝撃でも発生する背骨の骨折です。特に高齢者に多くみられ、骨粗鬆症が原因となることがほとんどです。
放置してしまうと、以下のような状態に進行する可能性があります:
- 背中が大きく曲がってしまう(後弯変形)
- 下を向く姿勢が取りづらくなる(前方注視困難)
- 歩行が困難になる
- 新たな骨折が連鎖的に起きる(ドミノ骨折)
手術が必要な場合は、連携医療機関にて実施いたします。ご希望の病院があれば、そちらへご紹介することも可能です。
当院での治療方針
多くの医療機関では保存的治療(コルセット・痛み止め)が中心となりますが、当院では以下を重視し、積極的に手術治療(BKPなど)もご提案しています。
- 早期の痛みの軽減
- 日常生活動作(ADL)の早期回復
- 背骨の変形予防
- ドミノ骨折の予防
手術について(経皮的椎体形成術など)
骨折した椎体に医療用のセメントを注入することで、早期の安定化と除痛が期待できます。
- 手術時間:約20分前後
- 高齢の方や持病のある方も安心して受けられるよう、局所麻酔での対応も可能です(麻酔科医師と連携)
まずは担当医師(火曜日)にご相談ください。